「のどが痛い、飲み込みにくい、声がかれる、頸が腫れている…」など、首から上に症状がある場合は、ぜひ耳鼻咽喉科を受診してください。

耳鼻咽喉科は、頭頸部(脳と目を除く首から上の領域全般)を診療範囲としています。
特に頭頸部がん専門医だからこそ気づく症状や所見がある可能性があります。

症状がなくても心配だからという理由での受診も構いません。頭頸部がんを早期発見するための健康診断は行政的にはなく、自覚症状での受診や他科の診察で偶然発見されることで受診されることが多いのが現状です。
胃カメラを受ける感覚で、頭頸部がんの検診を始めてみませんか?

頭頸部がんの診療

■頭頸部がんとは

「頭頸部」という言葉は多くの人にとって聞きなれない言葉かもしれませんが、頭蓋骨の底から下、鎖骨より上の顔や首の領域を指します。この範囲にできるがんを総称して「頭頸部がん」といいます。

ただし、脳の病変は脳外科で、目の病変は眼科で、頸椎や肩は整形外科で専門に取り扱います。

具体的には、口腔がん、鼻・副鼻腔がん、上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん、喉頭がん、唾液腺がん、甲状腺がんがあり、発生原因や治療法、予後が異なるのが特徴です。

■頭頸部がんとは

のどの痛み、違和感。口内炎。口臭。歯の痛み、腫れ。ものが飲み込みにくい。声がかれる。
鼻出血。痰に血が混じる。呼吸困難。頸の腫れ、しこり。頸の痛み。

■症状

のどの痛み、違和感。口内炎。口臭。歯の痛み、腫れ。ものが飲み込みにくい。声がかれる。
鼻出血。痰に血が混じる。呼吸困難。頸の腫れ、しこり。頸の痛み。

■診断

視診、触診で腫瘍を確認し、首の触診を行います。鼻や口腔、咽頭喉頭は内視鏡にて病変をよく観察します。
腫瘍組織の一部を採取(生検)し、顕微鏡などで詳しく診断(病理診断)します。


病変の広がり、 転移や重複がんの有無を確認するために、CT、MRI、エコー、PET-CT、胃カメラを行い、ステージを決定します。
当院では、内視鏡検査、頸部エコー検査、耳鼻咽喉科用CTの検査ができます。

頭頸部がんについてのよくある質問

Q:のどの違和感(イガイガする、ひっかかる・・)があるのですが、心配はありませんか?

A:のどの違和感で受診の95%以上の方は、悪性腫瘍の心配はありません。
ただし、中にはノド(中咽頭・下咽頭)や食道のがんがみつかることがあります。

  2カ月以上症状が持続される場合には、耳鼻咽喉科・頭頸科の受診をおすすめします。

Q:舌やのどに白いものができていますが、悪いものですか?

A:舌の白色病変は白板症とよばれ、前がん病変である可能性があります。
細胞診や組織検査を検討する場合があります。

扁桃腺には膿栓とよばれる白いものがみえることがありますが、これは悪いものではありません。
ただご自身での判断が難しい場合もありますので、一度受診されることをおすすめします。

Q:首にしこりが触れるようになったのですが、どうしたらいいですか?

A:首のしこりで多いのはリンパ節の腫大です。

リンパ節腫大の原因の多くはウイルスや細菌の感染による炎症性のもので、炎症がおさまれば縮小します。

首のしこりが1-2ヶ月以上持続する場合や、大きくなってきた場合は、病気の可能性を考え検査をすすめていきます。

Q:セカンドオピニオンを受けられますか。

A:可能です。
「〇〇がんで治療は〇〇と言われて迷っている」「再発したが手術は難しいと言われた」「〇〇がんとのことだが病理診断がいまひとつはっ きりしない」といったケースのセカンドオピニオンも随時、受け付けています。

診療時間 : 午前8:30〜12:00/午後 : 14:30〜18:00(水曜午後、土曜午後は午前のみ)
休診日: 水曜午後、土曜午後、日祝日

※ご予約状況により、早めに受付を終えることがございます。
※予約なしでも受診できますが、待ち時間少なくなるよう事前のご予約をおすすめいたします。